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えっちの経験値

第49章 若松百合の事情②

「妊娠どころか相当御無沙汰だよ」
「私に気を使って言ってくれてるの?」

孝之はウーロン茶を口にすると
大きく溜め息をついた。

「今更気遣いも嘘も無いよ。入籍した最初の
一ヶ月だけ。それ以降は何もない」
「そっか。子供が居ないなら……」

朋美が孝之と別れてくれるなんて
思っていない。

むしろ妻子ある男を奪った女だ。

簡単じゃない。

「百合……ありがとな。俺も百合と俊輔の
三人でやり直したい」
「やり直せるよ。絶対に」

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