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えっちの経験値

第55章 朝比奈馨の事情⑤

昼前に目が覚めると
隣に居るはずの咲良の姿は無く
代わりにメモ書きが置いてあった。

【蓮先生に会ってきます】

しばらくの間
そのメモ書きを眺めていた。

俺を選んでほしい気持ちが
無いと言ったら嘘になるが
それでいいのかという
偽善ぶった気持ちもある。

咲良を信じるしかない。

俺を選んでくれという
傲った想いではなく
咲良にとって一番幸せな道を
選んでほしい。

咲良を余計に苦しめてしまった俺が
何を言ってんだか。

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