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「その逆だ。満たしてほしいのはあちらさん」

ムカつく。

さっきから冷静な蓮先生の姿に。

「いつまでそこに突っ立ってるんだ。
女抱いたばかりの部屋に入るのは御免か？」
「あの人、セックスしてないって
言ってたもん」
「どっちだっていいよ。いいから入れ」

冷たいというか投げやり。

「じゃ、お邪魔します」

殺風景な畳の部屋。

それは今の蓮先生を物語っているようで
寂しさを感じた。