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えっちの経験値

第58章 朝比奈馨の事情⑥

ちょっとやそっとじゃ狼狽えない俺でも
さすがに理佳の壮絶な話には
打ちのめされた気分だった。

「これで私はカレシ……智也の愛情を独占
出来る。だから幸せだし充実してる」

理佳の表情は負け惜しみなんかではなく
本当に晴れ晴れとしている。

「言いたいことは分かるけど、俺は正直
共感出来ないかも」
「嫉妬深い私の究極な選択よ」

そこまで執念深く相手を想う理佳もだが
その智也ってカレシも相当なもんだな。

「どうして俺に話してくれたの?ここまで
重要な話を」
「人を好きになるって根本的な所は誰もが
同じだけど、問題はそこから先ってこと」

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