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「だからさ、咲良が悪びれる必要ないって」
「そうそう。むしろありがとね。
先陣きってくれて」
「咲良あってのうちらなんだからさ」
「ちょッ……咲良ッ。泣くんじゃないよッ」

私は彼女らを裏切っている。

みんなが大好きな蓮先生を
独り占めしている。

「私さ……実はね……」

蓮先生とのこと……

打ち明けてもいいかなって思えてきた。

彼女らは蓮先生とのことを知らずに
私を……私なんかを慕ってくれている。

「蓮先生のことなんだけど……」

『ガラッ！！！』

乱暴に教室のドアが開いた。