テキストサイズ

Kissからはじめよう SO & AN

第2章 コイゴコロ2 智



「大野さん、クレープないならマジでカットモデルやってもらうよ」
「・・・勘弁しろよ・・・」

「じゃあ、もう1回行ってくる?」
「それは絶対いや、ブーツきついし、歩きにくいしもう限界」

「じゃあモデルね、さ、下行こ」
「・・・・・・」



同じビルに住んでることもあって 松潤は店の合鍵を預かってるらしい

これでさっきは店のウィッグとメイク道具を持ち出してきたのだが、今度は店で
俺をカットモデルにすると言う



「これ店のウィッグだろ?切っちゃってもいいのか?」
「残念でした、これは俺個人のもの。練習用に買ったんだからね、どうカットしようと俺の自由だよ」

練習用のウィッグやマネキンは自腹で買うと聞いて、美容師も大変だな、と思った

考えてみれば常に流行を意識し、腕を磨き続けなければならないんだもんなぁ


日々是れ修行・・・どの世界も大変なんだ




まぁ、この格好なら俺だとバレないだろうし、協力してやってもいいか、なんて思ったんだけど・・・


ストーリーメニュー

TOPTOPへ