Kissからはじめよう SO & AN
第18章 君のために僕がいる1 雅紀
公園の中には秋の草花がたくさん咲いてる
和くんに声をかけておいて俺は花壇の方に行くことにした
「俺さ、あそこの花撮ってくるからちょっと待ってて」
「おう、行ってら~・・・」
なんだか可愛い電子音が聞こえ始めたところを見ると やっぱりゲームが始まったみたいだ
手元を覗き込むとものすごい速さで指先が動き回り、なんだかコロコロしたディズニーキャラクターみたいなのが上から落ちてきては消され、また落ちてきては消されの繰り返し
めまぐるしくて何をしてるのかよくわからないけど しばらく放っておいても大丈夫そうだ
俺は心置きなく写真を撮ることにしよう