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Kissからはじめよう SO & AN

第3章 コイゴコロ3 翔



笑うなよ、と前置きして話しだしたこの間の出来事を ふんふん、と相槌を打ちながら聞いてくれた二宮は

「じゃあ、どこの誰ともわからないんですか?手がかりゼ~ロ~?」
「・・・駅に向かってなかったから近所に住んでるんじゃないかと思うんだけど・・・」 

「それにしたって茶髪ロングヘアーのモデル体型の子なんて掃いて捨てるほどいるでしょう。えっと、どこら辺で見失ったんだっけ?」
「“TEMPEST”っていう美容院の入ってるビルの近く」

「あ、俺がいつも行くとこだ・・・1階がパン屋のビルでしょ?」
「そうだっけ?」

「うん、友達がそこでバイトしてるんです。あ、もしかしたらそのどっちかに入っていったのかもね・・・よく来るお客さんで 心当たり無いか聞いてみましょうか」
「あぁ、頼むよ」



なんだかニヤニヤしながら、それでも 二宮は探すのを手伝ってくれると言う


持つべきものは 頼りになる後輩だな

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