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Kissからはじめよう SO & AN

第24章 君のために僕がいる7 雅紀


7-1


和くんが帰ったあとの部屋はしんと静まり返って、水槽のモーター音だけが微かに響く

その頭を指で撫でながら 俺は亀に声をかけた

「今日は餌いっぱいもらってよかったな、カズ」





そう・・・俺は飼ってる亀に「カズ」と名付けたことを和くんには言えず
「カメ」という名前だとごまかしたんだけど・・・


「だって・・・言えないよなぁ・・・」


そんなこと言ったら・・・俺の気持ちバレちゃうじゃん・・・

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