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Kissからはじめよう SO & AN

第3章 コイゴコロ3 翔


3-4

その言葉通り、1階のパン屋に着くと 二宮は目を輝かせてずんずんと奥に向かい、厨房を覗く

その時 ちょうど出入り口から顔を出したスラッとした男が 慌てたように俺たちを迎えた


「あ、い、い、いらっしゃい。ど、どうしたの?」



・・・俺でもわかる挙動不審さ・・・

手を後ろでゴソゴソさせてるのは 携帯電話をポケットにしまってるからじゃないのか?



「・・・潤くんから連絡あったね?」
「え?何?ま、まちゅじゅん?まつずん?がどうしたって?」

「・・・言えてねーぞ」
「と、とにかく俺何も聞いてないけど?・・・何?どしたの?」

「お前、俺の言うことより 潤くんのいうこと聞くのかよ」
「そそそ、そんなことないよ・・・」

「じゃあ教えろ。潤くんとこのカットモデルのパネルの子、誰だよ?お前に口止め入ったってことは お前も知ってるんだろ?てか、あの写真お前が撮ったんじゃねーの?」
「しししし、知らない・・・」

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