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Kissからはじめよう SO & AN

第3章 コイゴコロ3 翔




と、涙目になってる男を 文字通り足蹴にした二宮は 俺の方に向き直り

「ここのパン屋のオーナー兼店長、大野さんっていうんです。確か開店の時にお姉さん来てたはず・・・もしかしたらその人かもね」
「え。マジで?」

「うん、なんでここまで秘密にするのかわかんないけど・・・もしよかったら大野さん・・・店長に聞いてみます?」
「うん・・・それは嬉しい、けど・・・ニノ、やりすぎると友達と揉めるんじゃないか?今日のところは ここまでわかっただけで十分だから、ここから先は作戦を練ってじっくり攻めてみるよ」

「そう?先輩がそう言うなら、今日は帰ろうか・・・ムカッ腹立ったからなんか旨いもの食って帰りませんか?先輩おごってくれるでしょ?」
「あぁ、いいよ・・・」


その時ちょうど 厨房から焼きたてのパンを持って男の人が出てきた

「あ、あの人ですよ、店長さん」

「・・・・・・」



その人は確かにあの女の子と似てる気がした、いや、かなり似てる!

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