
Kissからはじめよう SO & AN
第27章 君のために僕がいる10 和也
「え・・・」
自分で自分の顔が赤くなるのがわかった
ほっぺたと耳がポッと熱を持つ
「和くん・・・真っ赤だけど・・・」
「ぅるせーなー、そういうお前も真っ赤だぞ」
「・・・わかってるよ」
「・・・・・・」
「一世一代の告白だもん、赤くもなるよ」
「・・・・・・」
「・・・今、言ってもいい?」
「言うな」
「え?」
「言うなよ、こんな大勢の人がいる所で・・・俺、自分がどうなるかわかんねーから・・・」
「和くん・・・・・・じゃ、じゃあ、ウチ来る?・・・それならいい?」
「・・・ん・・・」
「あ、この写真のタイトル、見てくれた?」
「『Nobody but you』・・・これ、さっきの・・・」
「うん、和くんが着信音にした曲のタイトル・・・俺も好きで、この写真見れば見るほどこの言葉がぴったりな気がしたから・・・」
