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Kissからはじめよう SO & AN

第27章 君のために僕がいる10 和也


10-6

帰りの地下鉄の中でも マンションの階段の途中でも 一言も話さずに来たけど
ちょっと手を伸ばせば触れる程 近くにいるまーくんの体温を感じてるみたいに心がポカポカしてる


やっと二人きりになれた、と部屋へ上がろうとしたのに、玄関ドアを閉めた途端、
まーくんは靴も脱がずに立ち尽くした


背中にぶつかりそうになった俺を振り返り
「いい?」と聞いてくる真っ直ぐな視線に射抜かれる




え?
い、いきなり?

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