Kissからはじめよう SO & AN
第34章 楽園7 和也
7-2
「和くん・・・俺、初めてだったから・・・上手く出来なくてごめんね・・・」
「そんな・・・俺こそ・・・」
「俺、お互いが初めて、っていうこと、いい事みたいに思ってたけど
こんな風になるなら、どっちかが経験者で、上手くリード出来た方が良かったかもしれないね・・・」
「・・・・・・」
俺が思うより、まーくんはずっと繊細で
俺が最後まで 痛みや違和感を拭えなかったこともちゃんとわかってるみたいだ
もっと上手く、隠せたら良かったんだけど 俺にはそんな余裕はなく、
何だか気詰まりな空気が流れる