Kissからはじめよう SO & AN
第40章 楽園13 和也
そう言えば、あわやもう一歩、ってところで、
俺、丸に抱かれるとこだったんだよなぁ
まーくんの言葉を信じるならば、
俺はあの時 躊躇せず丸の腕の中に飛び込んでいた方が良かった、ってことなのか?
あそこで男同士のセックスを体験してた方が、今、まーくんと笑って過ごせてるってことなのか?
・・・もしかしたらそうかも知れない
けど、やっぱり俺には無理だと思う
あの時、丸とああなってたら、今の俺はここにはいないだろう
あのまま丸と付き合うことを選ばなかったからこそ、今まーくんに好きだと言える俺になってると思うのに
過去の事を「もしあの時・・・」なんて考えてもしょうがない
そんなことはわかってるのに、今日ばかりはあれこれ考えてしまう