Kissからはじめよう SO & AN
第41章 楽園14 雅紀
「それにさ」
和くんはにっこり笑うと 俺の耳元に唇を付けるようにして囁く
「わざわざ沖縄まで行かなくても、俺にとっては いつだって
まーくんの隣が楽園なんだよ」
そう言うと和くんは
「あー、だっりぃ~・・・」とばったり倒れこむ
顔を向こうへ向けちゃってるから その表情は見えないけど、後ろから見える耳が真っ赤だ
・・・うん、俺にとっても和くんの隣が、最高に幸せな楽園だよ
そう言ったら、和くんはもっと真っ赤になるのかな
なんて考えながら、俺は和くんを後ろからぎゅっと抱きしめた。
外は雪
でも部屋の中はポカポカで、腕の中には愛しい和くん
ねぇ、和くん
ほんとに ここは楽園だね
第四部END(第五部に続きます)