Kissからはじめよう SO & AN
第57章 愛を叫べ!7 智
いない、って言ってんのに、勝手に決めつけて弾丸トークする姉ちゃんに
いつもながらたじたじとなる
「一回りも年下・・・って中学生じゃん・・・
それに、年上でも不倫でもバツイチでもないし」
「ほら、やっぱり居るんじゃないの。言いたくないなら別にいいけど、
お母さん、智の選んだ人なら反対しないと思うから、その気になったらきちんと紹介しなさいよ?いつも智の事心配してるんだから」
「・・・・・・」
さすが家族は鋭い・・・
その鋭さで、今もう一言、
「もしかして相手、男の人なの?」
って聞かれたら
俺、肯定しちゃいそうだよ
なんて考えちゃう俺・・・
姉ちゃんに
「ちょっと話聞いてよ」
って言っちゃいそうなくらい 弱ってるのかも知れない