Kissからはじめよう SO & AN
第64章 愛を叫べ!14 和也
14-1
もしも、もしも、俺たち二人に別れ話が出ることがあるとしたら
それは俺から、かと思ってた
いや、俺にそんなつもりや予感があった、と言うことじゃなくて
つまり、まーくんからは絶対にそんなこと言わないだろう、っていう自信みたいなものがあったんだ
これまでの俺たちの喧嘩は、
いつも 俺が短気起こして 怒鳴ったりシカトしたりするのを
まーくんがおろおろしたり、必死になったりしながら宥める感じ
最近では まーくんがずいぶん大人っぽくなって
俺の事 余裕の笑顔で見つめるような場面も増えたけど
それがまた、なんだか家族みたいに
“何があっても裏切られない”“何をしても許してくれる”関係なんだ、って
俺、いつの間にか 自惚れて、勘違いしてたんだな