
Kissからはじめよう SO & AN
第64章 愛を叫べ!14 和也
俺の方からもぎゅうっと抱きついた後で、
相当の覚悟をして目を開けたけど
意外なことに 周りの人は誰一人として俺たちの事なんか気に留めてなかった
ちらっと見る人が居ても、別に凝視するわけでもない
単なる風景の一つとしか見られてないのかも
・・・なんだ、世間の目なんてこんなもんなのか?
俺、もしかして一人で浸ってただけ?
気が抜けた分だけ、
まーくんにしてやられた感で一杯になって、
悔しいやら恥ずかしいやら、の想いが溢れてきた
