
Kissからはじめよう SO & AN
第67章 Hero1 翔
「Tシャツ?」
「そう。しかも何故か虎の。」
「・・・・はあぁ!?」
「ね? ちょっとワケ分かんないでしょ?」
「そんな虎のTシャツなんて・・・・なんだ、それ。何を思ってそれなんだよ?」
「そんなん、おれだって分かんないっすよ。でもあいつはそれを嬉しそうに買って来るんすよ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「そんな引かないで下さいよ・・・おれだって毎回引いてるんだから・・・・。」
「あ・・・・・・悪い・・・・。
でも、そんな虎柄のTシャツなんてどこにでも売ってる訳じゃねぇんじゃねぇの?」
「でしょ?先輩だってそう思うでしょ?
だけどまーくんは買って来るんだよなー。不思議なんだけど・・・・。」
そう言いながら 手に取っては見ていたお菓子の詰め合わせや地元キャラクターのストラップなんかを元に戻した。
二宮は あんなTシャツどこで見つけてくるんだろう・・・・?と不思議そうな顔しながら土産物屋を出た。
