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きみがすき

第3章 *ニ*

*櫻井*



松本さんと挨拶を交わし、席に案内してもらう。真っ青な小さな魚が泳ぐ水槽の近くの席。

あーあー目がキラキラしちゃって。とそんな智くんを見ながら、
とりあえずのビールと、松本さんおすすめの料理を注文する。


「「「カンパーイ」」」お疲れ様と、キンっとジョッキが鳴り、少し苦味が強いビールで喉を潤す。

大「ニノはね。ホントにしっかりしてるの。俺がお世話してもらってるくらいなんだよー。」

「それダメでしょ。」と突っ込みつつ。嬉しそうに話す智くんと、照れてる二宮くん。そんな二人の様子に、思わず顔がほころぶ。
久しぶりってことと、明日は休みってことで、話も酒もすすむ。


でもね、俺はまだ酔うわけにはいかない。本題が待ってるからね。偶然今日会えたからだけど、智くんに聞かなきゃならないことがある。


少し酔いが回ってきた智くんが、トイレへと席を立つ。
今だな。と俺と二人きりになり、少し気まずそうな二宮くんに話を切り出した。

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