崩れ落ちたプライドの先に…
第6章 痴漢男~再開~
私は、差し出されたその手を取った。
「お嬢ちゃんは、俺の思う通りに動くね!」
と、笑って言う痴漢男…
って、思い通りって!!!!!
『う!うるさいっ!!痴漢男のくせにっ』
「ははっ、痴漢男って言い方は、やめてよ!俺は、嶋田明」
ふ~ん痴漢男は、嶋田明(しまだ あきら)って言うのか…
『痴漢男にも名前あったんだ』
私は、そっけなくそう言った。
すると嶋田さんは、私の頭をくしゃくしゃしてきた。
「お前どの口が言う?」
『ぁ~嘘嘘!ごめんなさいっ』
「んでっ?名前は?」
嶋田さんは、頭くしゃくしゃ攻撃をやめそう言った。
『東城!東城マドカ!!ね!ところでどこいくのよ!!』
嶋田さんに手ひかれてなんとなく一緒に歩いてたけど…
や…やっぱホテル…なのかな?