自堕落な天使達
第2章 *ナツデビュー*
俺が奈美さんと、
話してたら翔さんが、
『……奈美……
いつもの持って来ていい?』
と、奈美さんに話し掛けた。
『……もちろん……
いいわよ♪翔
ナツくんのお祝いだもの♪』
『……サンキュ♪……
奈美……愛してるよ♪』
『……キャッ♪翔嬉しい♪……』
……いつもの(?_?)……
と、目が点になったが、
運びだされた酒に、
ドキモを抜かれた。
『オイ~♪
ドンペリ♪1本持って来て!』
『有難うございます♪~』
と言って、
従業員が店の奥から、
ドンペリを持って来て、
奈美さんの、
テーブルの上に
ドンッと置かれた。
『……な、奈美さん……
ドンペリですよ!?
大丈夫ですか!?』
……そう……
いくら無知な俺でも世間に、
ドンペリという高級な酒がある、
事ぐらいは知っていた。
すると翔さんが俺に、
『……ばあか、ナツ……
奈美は社長令嬢だ♪』
『……あ……
そーなんですか…?
スイマセン、俺
いきなりでびっくりして!』
『……ナツくん……
初めてだもん、
びっくりよね?』
『……ナツ……
客の懐事情さぐるのは、
ご法度だぞ!』
『……翔さん……
スミマセン』
『……まあ……
俺も言わなかったからな。
次から気をつけろよ?
ナツ……』
『……ハイ……』