自堕落な天使達
第3章 *翔と奈美*
俺のホストデビュー日も盛大に終わった。
全ての仕事が終わったのが朝方5時だった。
俺は閉店間際に仲間のホスト達に、
飯に誘われていた。
俺の歓迎会も兼ねて、
奢ってくれるらしい♪
当然俺は翔さんにも声をかけた。
……翔さんに……
一番祝って欲しかったから……
それなのに……
『……ああ……ナツワリーな!
今日はこちらの姫を、
送ってくから!』
『……アラ……
いいのよ翔?
あたしならいつでも……』
『そうはいかないよ……
ナツまたちゃんと祝ってやるから!』
『……そうっすか……』
『……ナツくん……ごめんね?』
『……あ……
全然、大丈夫です……』
『……オーイ……ナツ行くぞ!』
『……あ、じゃあ……
翔さん俺行きます!
奈美さん今日は
有難うございました!』
『……いいえ……
頑張ってね!ナツくん♪』
『……はい……
有難うございます!』
『……ナツ……
楽しんで来いよ!』
『……お疲れ様です……』
翔さん達と別れて俺は皆の後に、
着いていった。
翔さんと奈美さんの、
二人の姿を見て、
胸が苦しくなった……