粉雪のファンタジー
第1章 *雪との出逢い*
『……雪♪……
逢いたかったよ……』
……キミはただ笑ってるだけで……
『……え?……もしかして、
逢いたかったの俺だけ?~』
『……そんな事ないよ……
私も涼くんに逢いたかったよ♪』
『……あ!……
クンはいらないからww
涼って呼んで?……』
『……次からね♪……』
『え~(>_<)』
『行こう?映画始まっちゃうww』
『へえい~♪』
そう♪
始めてのデートはありきたりだけど、
映画を見た。
雪に合わせて恋愛もの♪
雪を見たら涙を流して居て、
半端なく可愛いい♪
……でも……
始めてのデートで別れの映画は、
なかったよな~
映画が終わって帰りに公園で、
星を眺めた☆
星灯りに照らされた雪の顔が、
余りに綺麗で俺は雪に……
『……雪……いい?……』
と聞いた。
……雪は黙って瞳を閉じた……
……雪の唇にそっとキスした……
『……ごめん……
雪があんまり綺麗だったから……』
『……ううん……涼嬉しい……』
……雪は……
その日始めて俺の名前を呼んだ……
『……雪愛してるよ……
雪……ずっと大切にする……
雪の事……』
『……私もよ?涼……
約束してね?……
私から離れないで……
ずっと……傍に居て……』
……俺は……
言葉の変わりに雪をそっと、
抱きしめた……
……俺はこうして……
とても大切な人を手に入れた……
……守るべき大切な人……
……この幸せがずっと……
続くものだと思って居た……
……雪の細い肩に……
空から白い粉雪が舞い降りた……
二人で見た初めての
初雪だった……