TABOO
第2章 *美しき人、2度めの出逢い*
電話の向こうでかすかに涙を、
抑えているレイを美沙は感じて居た……
レイもずっとこの日を待っていたのだ……
美沙はレイの気持ちに、
溢れる涙を抑える事が出来なかった……
……いよいよ明日……
愛しいレイと二度めの出逢い……
夕方、夫が帰って来た……
『お帰りなさい。貴方。
明日の用意出来てるわよ?』
『……ああ有難う美沙……』
食事中美沙はなるべく明るく務めた。
……これからこの夫とどうなるの?……
それは美沙にも解らなかった……
食事も終わり早めに床につく夫。
明日の朝は夫は早い。
美沙もそれに合わせて、
起きないといけない。
最近の美沙は、
心身ともに落ち着いていた。
それは久しぶりの事だった……
レイの存在がこんなにも、
大きなものになって居たのか!
明日は1日どうしよう♪
そんな事を思いながら、
美沙も眠りについた。