TABOO
第2章 *美しき人、2度めの出逢い*
映画を見終わって外に出た頃には、
お昼時になっていた。
美沙は遅めのランチをとっていた。
一人でレストランでランチなんて、
何年ぶりだろう。
外食はいつも夫と一緒だったし。
美沙は一人の時間を満喫して居た♪
その一方では一刻も早く、
レイに逢いたい気持ちで一杯だった……
次は何をしよう♪
買い物でもしようかな♪
六本木に来たのも久しぶりだった♪
レイの職場が六本木だから、
来たんだけどたまにはいいな♪
なんて思いながら、
ウィンドウショッピングを楽しんだ♪
するとふとお洒落なアクセサリ-店に、
目が止まった。見るとカウンターに、
『お名前お入れします』
と書いてある。
『……レイにあげたいな……』
そう思い店の扉を開けた。