TABOO
第3章 *恋人達の居る時間*
久しぶりのキスをレイから受けて居た……
人前でされるのはまだ抵抗はあるが、
相手はレイだ。
……こんな事も慣れて来るのかな……
と心の中で潰いていた。そしてレイに……
『……もう……恥ずかしいよ……』
と言った。レイは……
『……俺はヘーキ……
イルミネーション綺麗だね、美砂……』
『……うん……』
暫く並んでイルミネーションの、
光を見ていた。
『……やっと逢えたね……美沙……』
『……うん……』
美砂はそれだけ言うのが、
精一杯だった。
『そろそろ行こうか?……』
『……うん……』
そして久しぶりにレイの
車の助手席に美沙は座った。
……レイの車の匂いも……
変わってないな……
『……朝まで居られるの?……
美砂……』
『……ええ……』
レイは美砂の答えを、
遮るようにキスをした……
……深い深いキスを……