TABOO
第4章 *未来へ*
とあるアパートの前。
中から声がする。
……オギャー オギャー!……
レイはそっと部屋に入って、
美砂を驚かせようと思った。
……そこには捜し求めた……
一番愛しい美砂がいた……
『……こーら!……家出娘!』
『……え……レ、レイ?……
どうしてここが?……』
……言葉にならない……
……やっと見つけた……
……俺は美砂を抱きしめて……
『……美砂逢いたかった!……』
『……レイ!……
どうしてこが解ったの?……』
『……美砂の旦那さんが……
俺を捜してくれたんだ……』
『……あの人が?……』
『……こら……美砂……
バカ美砂……
勝手に話し進めんなよww
今まで俺が…
どんな気持ちでいたか解る?……』
『……ごめん……
ごめんなさい……
レイ……だって……』
『……だってじゃないww……
俺が産むなとでも言うと、
思ったの?……』
『……レイ……』
『……それとも美砂は……
俺をもう愛してないの?……』
すると今度は美砂が思い切り、
レイを抱きしめた。
『……バカ……
愛してるに決まってる
じゃない……』
『……美砂……
立花美砂になって下さい……』
『……レイ……
ほんとに私でいいの?……』
『……美砂がいい……』
……二人は力の限り抱き合った……
『美砂、赤ちゃん抱いていい?……』
『……勿論!……』
美砂は静かにレイに抱かせた。
『……明日香……パパよ♪……』
『……明日香って言うんだ?……
可愛いいな♪……』
『……そう……有難う……』
『……明日香ちゃん……
お待たせ♪パパでちゅよ~』