校えっち(校閲)ガール
第10章 伊波杏奈の事情①
せっかく同じ東京に居るのだからと
ありきたりな理由をこじつけ
未央に電話をしてみた。
『……杏奈?』
「そーだよん。おひさー」
相変わらずの警戒っぷり。
「実は私も東京に居るんだよねー。未央は
どこに住んでるの?私は練馬ってとこ」
『私は……恵比寿』
「へぇ。スゴいね」
……知らないけど。
『杏奈は……どうして東京に来たの?』
「単なる気まぐれ。飽きたら石垣に
帰ろうかと。あーでも、それは無理かー」
翔太と家賃を折半してるだけに。
最低でも翔太が大学を卒業するまで
東京に居なくては。
ありきたりな理由をこじつけ
未央に電話をしてみた。
『……杏奈?』
「そーだよん。おひさー」
相変わらずの警戒っぷり。
「実は私も東京に居るんだよねー。未央は
どこに住んでるの?私は練馬ってとこ」
『私は……恵比寿』
「へぇ。スゴいね」
……知らないけど。
『杏奈は……どうして東京に来たの?』
「単なる気まぐれ。飽きたら石垣に
帰ろうかと。あーでも、それは無理かー」
翔太と家賃を折半してるだけに。
最低でも翔太が大学を卒業するまで
東京に居なくては。