テキストサイズ

校えっち(校閲)ガール

第33章 池崎竜童の事情②

今にも倒れそうな未央の靴を
玄関先で脱がせ寝室へ向かった。

間取りは分かっていた。

まさか未央が俺の部屋の
真下に住んでいたとは。

ダブルベッドに未央を寝かせた。

「竜童……」

未央が伸ばした手を
両手で包み込むように握った。

「居るよ。ここに」
「もう……耐えられない……悠人は今頃……」

仕事か私情かは分からないが
女と過ごしているだろう。

「未央ちゃんはどうしたいの?」
「……助けて」

俺の手は強く握られた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ