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校えっち(校閲)ガール

第3章 映画館の校閲

「ごめんなさい……」

原稿を忠実に再現出来なくて……

イッてしまった私は我に返ると
この置かれた状況が
死ぬほど恥ずかしくなってきた。

「大丈夫。修正の目処は付いたから」

違うよ……悠人……

そんなこと言ってもらいたいんじゃない。

言葉なんて要らないから
無惨な私をそっと抱き締めてほしい。

でも……これが仕事なんだ。

校閲なんだ。

そう自分の中で折り合いをつける。

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