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校えっち(校閲)ガール

第36章 伊波杏奈の事情⑥

「肝心の悠人さんは……なんて?」

私一人が盛り上がったところで
どうにかなる問題ではない。

悠人次第。

私は絶対にやりたい。

世間的にでも悠人と私が
恋人同士になれるのであれば。

私の心と身体は悠人で染まっている。

「悠人くんには未だ話してない。だから
杏奈ちゃんにこの仕事をぶちこんだ」

笹川から数枚の書類を預かった。

タイトルには【彼女の秘め事】と
記されていた。

「校閲……ですか?」
「そうそう。このマヤっていうのが
杏奈ちゃんの役どころ」

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