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校えっち(校閲)ガール

第37章 桐生悠人の事情⑩

「なるほどね」

ここまでストレートに言われると
正直悪い気はせず
むしろ安心する。

恋愛に臆病なのもそれはそれで可愛く
守ってやりたくはなるが
その反面、何を考えているのか分からず
不安が募ってしまう。

杏奈のように物事をハッキリ言うタイプなら
男も安心だろう。

少なくとも俺はそう思う。

……決めた。

「一緒にやろうか」
「え?」
「次回作だよ」

振り返ると杏奈と唇を重ね
思い切り抱き寄せた。

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