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校えっち(校閲)ガール

第39章 半端な想い

竜童の腕に絡み付くようにして
街中を歩いた。

「俺、これから仕事だけど少しなら
時間あるよ」

竜童は悠人を初めて
目の当たりにしたというのに
一切口にしなかった。

「大丈夫。一人で帰れるから」
「……少しなら時間あるよ」
「だから大丈夫……」

あ……そっか。

「竜童なら10分あれば充分か」
「いやいや。前戯込みで一時間」

気兼ねなく、こんな冗談も言い合える仲。

「でも帰ったら仕事間に合わないよ」
「じゃ、ラブホ行こ」

悠人に対して緊張していた頃が懐かしい。

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