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校えっち(校閲)ガール

第4章 桐生悠人の事情②

日曜日の夜の観覧車。

今を逃したら一週間待たなくてはならない。

他にも校閲の仕事を抱えているだけに
先伸ばしには出来ない。

陽も沈んできている。

「同罪ですね。私も忘れていました」
「そっか。他に気を取られてたとか?」
「……秘密です」

それが俺であってほしい。

未央を堪らなく好きになってしまった。

「行こうか」
「はい」

そんな想いをひた隠す。

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