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校えっち(校閲)ガール

第7章 痴漢の校閲

━━━━━通勤ラッシュピーク時。
車内は身動きひとつ取れないほど
押し迫っていた。
男性にしては身長が低いナオキと
女性にしては身長が高いカナミは
向き合うように立っていて
キスが出来るほどの距離感。
『スキ』
声にならずともカナミは口を動かす。
『オレモスキ』
ナオキも同じように口を動かす。
そして周囲に悟られぬようキスをする二人。
しばらくの間、互いに『スキ』と
口を動かしながらキスを繰り返す。
(ヤバイ……濡れてきちゃった……)
先に欲情してきたのはカナミだった。
そんな矢先、カナミはお尻を撫でられている
感触を覚えた。
(もぉッ。ナオキったらッ)
しかしナオキの右手は吊革
左手はビジネスバッグで塞がれていた。

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