その男、溺愛注意報。
第3章 彼女
那美が出て行ってすぐに
俺も生徒会室を後にした。
教室に戻ると間宮がいて
「ジュース奢ってくれたら許す!」
とか言うから
笑いながら謝って
ジュースを奢ったりして。
なんやかんやしていたら
外が暗くなり始めていた。
「じゃ、また明日ね。」
「おーう!ジュースサンキュー!」
友達待ちらしい間宮と別れて
靴箱へ向かう。
委員会が終わってから
もう1時間弱が経っていた。
とっくに他の実行委員たちは
帰っているのに……
靴箱に、那美の姿があった。
俺ら2年の靴箱は
1年の靴箱の奥だから
通りすがりに発見した。
ひとりで立ち尽くしている。
何やってんのあの子。
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