その男、溺愛注意報。
第3章 彼女
「だ、だめなものはだめなの!」
はぁ?
「急にどうしたの?」
さっきはいいよって
言ってくれたのに
再びコンビニの方に
顔を向けたのと、
「やっ、だめっ!!」
那美のその声は
きっと、同時だった。
「なにあれ……」
俺の目線の先を見て
気まづそうな顔をする那美。
俺がコンビニの入口で
見たのは……
那美の彼氏と、
その彼氏と仲良よく腕を組む
知らない女の姿。
俺らと同じ制服を着ている。
その2人組は
俺らの存在に
気づいてないようで。
すぐ目の前を
通り過ぎて行った。
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