兄達に抱かれる夜
第2章 康兄様っ、嫌っ……!
快感で体が勝手に震える。
「さあ、お風呂に入って、暖まっておいで?」
誘うように、艶やかな瞳があたしの瞳を見つめていた。
ちゃぽん、風呂に入って体を洗って、湯船につかる。
雨に濡れて、体が冷えているのが分かった。
暖かいお湯が体を暖めてくれる。
少し、冷静になったような気がする。
このまま、ずっと、ここにいれば……。
そんな気持ちがよぎった。
お風呂から出て、用意されていた、浴衣に着替えた。
下着は用意されてない。
髪を拭いていたら、背後に浴衣姿の、康兄様が立って、ギクリとする。
「随分遅かったね、俺も入ろうかと思ったけど、焦らしているのかな?」
「そんなんじゃ……」
ドライヤーを手に持ち、髪を乾かしてくれる。
暖かい風が心地良くて、康兄様の手が髪に触れる。
暖かい手に、安心してしまう。
鏡の中に写る康兄様の、綺麗な顔が映り、瞳が今までの視線と違う事に気付く。
優しくて艶やかで、愛しそうな瞳。
ゾクリとして、髪が乾いたのか、ドライヤーを止めて、後ろからあたしの肩にかかる髪にその顔を埋めている。
「あ……の、兄様……」
そっと抱きしめられて、耳元に康兄様の唇が寄せられた。
「ひゃっ……あっ……」
あたしの耳朶に康兄様の舌が入り込み、やらしく舐めている姿が鏡に映り、ゾクゾクしてしまう。
ちゅっ、キスの音がやたらと耳に響いて、快感に首をすくめてしまうのに、後ろから抱きしめられて、康兄様の右手が、あたしのあそこの中に入っていく。
「あっ、ああっ……!やっ……」
くちゅくちゅくちゅ、指の感触に震える。
「濡れてるけど……恵麻は感じやすいんだろうね」
ハア、耳元で囁かれて、熱い吐息と、康兄様の舌があたしの首筋を這ってゆく。
その妖艶な艶やかな姿が鏡に映り、やらしくてゾクゾクしてしまう。
くぷ…、じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ、
くちくち、くちゅくちゅくちゅ
「あっ……ああっ……!あっ……!」
あたしのあそこから、やらしい音が聞こえる。