兄達に抱かれる夜
第3章 和兄様はあたしの事なんか好きじゃないでしょ?
目だけはギラギラとこっちを、睨むように見ている。
和兄様の体の上で、腰を揺らされながら、あたしの瞳から、涙が零れた。
見られたくなかった、こんな姿。
それなのに、体は勝手に反応して、喘ぎ声を洩らし続けてしまう。
早く終わって欲しいと願うのに、あたしのあそこの蜜は溢れて快感で目が霞む。
「恵麻……っ、いくよ……っ……ハッ……うっ……!」
和兄様の欲望が、あたしのあそこの中に放たれた。
ドクンッ、ビュクビュク。
あたしの中で和兄様の肉棒が震え続けて、快感で悲鳴のような喘ぎ声を洩らして、頭の中が一瞬真っ白になった。
「ちゃんといけたかな?次に来る時はもっといかせてあげるからね?」
あたしの唇に軽くキスを落として、優しく笑う和兄様。
それからあたしの体中にキスを落として、チュッというディップ音が部屋に響く中、使用人に声をかけられた。
「失礼致します、和様、時間ですので」
控え目な声だった。
みんな、時間が決められているの?
舌打ちする和兄様、
「あいつ、もう、来やがって、乗り気じゃないの?」
呟きながら、あたしの体から離れていく。
和兄様に使用人がタオルを差し出し、プイッと顔を背けて、あたしに背中を向ける。
また、すぐに、使用人があたしの体を拭いてくれて、事務的にシーツが変えられた。
「嫌がってた割には、早く来たんだね?お前に覗きの趣味があるとは思わなかったよ」
和兄様の皮肉気な声が聞こえた。
「うるせえ、早く、出て行け」
翔太兄様の低い声。
「……お前らも、とっとと出て行けよ、俺で最後だろう?」
ドアが開閉する音と、鍵が閉まる音が響いた。
「恵麻……」
翔太兄様があたしの傍に、近寄る。
茶髪のツンツンした髪がお風呂あがりなのか、サラリといつもより長く感じる、前髪にかかる長さ、その下から覗く瞳は、相変わらず鋭い目付きで、ぎらりと光る。
ピリッとした、美形、お父様に一番顔立ちが似ていて、一番反発しているのに、何処か憎めず使用人からも慕われている。