
僕をスルーしないで
第4章 リアル
「最近アイツ、俺らの言いなりだよな」
「そーそー、嫌がってたタバコも吸いたいとか言うし」
「ま、いんじゃね? 便利だし」
「なんでも言うこと聞きます、だもんな~」
「なんでもってことはアッチも?」
「なにお前、そういう趣味?」
「いや、だってさ…アイツの顔すげぇエロいよ?」
「だよな、特に須藤がこっち見てる時」
「アイツ、須藤のこと好きなんじゃね?」
「マジかー」
「…な、じゃあさ今度確かめてみねぇ?」
「あいつが肉便器になるかどうか」
ああ、そんな…
そんなことをしたら…
須藤くんは僕をどんな目で見るんだろう…
