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聖輝「トリック オア トリート！！」


村上「……。」


スタスタ…


聖輝「ってちょっと！！無視しないでよ！！」


村上「…何やねん…？」


聖輝「んふふっ、僕は可愛い魔法使いなんだよ！」


村上「……。」


聖輝「だから、お菓子ちょうだい♡」


村上「……。」

前から思ってたけど……

こいつやっぱり頭おかしいわ。

ガシッ


聖輝「ふぇ？」


村上「精神科医に診てもらおか。」


聖輝「だぁぁーっ！！」


ぶんぶんっ！！


村上「うわっ？！危なっ！！」


聖輝「僕は頭おかしくないの！！」


村上「…いやいや、それが素なら余計問題や。」


ガシッ


聖輝「もぉーっ！！」


ポカポカッ！！


村上「痛っ痛た？！何やねん！！」


聖輝「だーかーら！！トリック オア トリートって言われたらお菓子あげるのが常識でしょ？！」


村上「…あのなぁ…今何月やねん？」


聖輝「今？えっとね…1月！」


村上「やろ？そのノリが通じるんは10月だけや！」


聖輝「んふふ〜だからこそ！僕魔法使いになったの！」


村上「は…？」


聖輝「はい！トリック オア トリート！」


村上「……。」

あかん…こいつ本間にやばい奴や…

聖輝「ねぇ〜お菓子〜！！」


村上「知らん、他の奴にせびれ。」


聖輝「お菓子〜！！」


村上「あぁっ！！うっさい！！」

こいつと絡むとろくなことない……

聖輝「むぅ〜！！村上！！」


村上「あぁ…うざい！！離れろ！！」


聖輝「お菓子ちょうだいよ〜！！」


コンコンコンッ


ガチャッ


「村上、いる？」


俺の前に思わぬ救世主が現れた。