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愛してるのに,愛せない(続)

第4章 drama

((千晃side))






試合を明日に控えた今日




いつものようにテーブルに差し入れを並べていると,だっちゃんがサッカーボールを抱えたまま立っているのが見えた




りんごを持ってそっと近ずき,口元に持ってってみる




日「うわぁ!!!…って千晃か…(笑)」

千「はい,りんごたべて頑張って!」

日「うまっ…ありがと…」

千「だっちゃん,大丈夫だよ!楽しんで!」

日「おう!!」



その後のだっちゃんのプレーは,昨日とは別人のようだった


りんごを頬張りながらみんなが喋り出す




秀「日高!!お前,スランプ脱出したじゃん!」

西「直也くんキーパーでも普通にゴール決められてるね!」

浦「いつもよりシュート角度ついてるしスピードも上がってるよ」

與「絶好調やな!」

日「なんか戻ってきたみたい(笑)さ,こっから最終調整だ!」

全「おう!」




グラウンドにみんなが戻っていくのを眺めていると,だっちゃんが立ち止まり,振り返った


日「スランプ脱出できたみたい。(笑)」

伊「よかった!(笑)」

日「千晃のりんごのおかげかな!(笑)」


そう言ってだっちゃんはグラウンドに戻っていった

だっちゃんの眩しい笑顔にどきどにする



((かっこいいなぁ…))



今この瞬間が,永遠に続けばいいのになと思った

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