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大型犬との夏波乱

第3章 ~大喜の元親友だった青年~

◇505号室・玄関◇

-大喜視点-

「小太郎さん、行って来ます」

「大喜君、行ってらっしゃい」

俺は、小太郎さんに行って来ますのキスをして、家を出てバイト先へ向かった。

◇梅田喫茶店・スタッフルーム◇

「大喜さん、おはようございます!」

「朝陽(あさひ)おはよう」

スタッフルームに入ると、バイトの後輩の空上朝陽(そらうえあさひ)が制服に着替え始めていた。

朝陽とは、バイトの先輩後輩の関係だけど、お互いがゲイって分かってからはゲイ友としても接している。

朝陽は、明るくて元気で人懐っこい奴だ。

朝陽が新人の頃、指導係は俺。

で、いろいろ教えている内に出会った初日で、懐かれて仲良くなった。

「そうそう、昨日貰ったお土産の饅頭
すげぇー、美味かったっす♪」

「それは、良かった」

小太郎さんと、旅行から帰った翌日の昨日。

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