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大型犬との夏波乱

第5章 ~訪れる平和~

◇車の中1◇

-小太郎視点-

「信号、黄色になりましたよ」

「このまま行くよ」

信号が赤になる前に通過した。

◇車の中2◇

-朝陽視点-

「緋露さん」

「おう」

緋露さんは、車を停止させる。

◇車の中3◇

-文彦視点-

「くそッ」

割り込みの車が、信号前で停止したせいで小太郎さんの車が遠のき、追跡が出来なくなってしまった。

◇車の中1◇

-大喜視点-

「上手くいったね」

「はい!」

俺は、朝陽に協力のお礼のメールを送る。

実は、今日の朝。

スタッフルームで、朝陽に文彦と連れの男性への制裁の話を持ちかけられた。

昨日、緋露さんと相談して俺と小太郎さんにも、協力してほしいとの事だ。

俺は、もちろん了承した。

小太郎さんも、きっと協力してくれると思ってた。

「毎日来るとか、他にする事ないのかな?」

「よっぽど、俺に嫌がらせをしたいんでしょう」

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