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第7章 喧嘩?
「…赤葦さん。」
「…。」
「…洗濯を、我慢できたら、木兎さんが遠征とかに行ってもずっと、木兎さんの香りに包まれて生活できますよ」
洗濯を我慢しろと言われて少し不機嫌になり、そっぽを向いていた赤葦がこちらへ向き直る。
月島はこの調子だといわんばかりに両手で赤葦の肩をつかむ
「一回。たった一回です。洗濯を我慢するだけで、木兎さんが合宿にいっている間、木兎さんの香りに包まれて生活できるんです。」
「ほんろ?」
「本当です。むしろ濃くなるかも…枕とか、凄そうですよね…」
わざと声を潜めて言った月島が赤葦を見ると興味津々といった様子でこちらを見ている。
「洗濯我慢。できますね?」
