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第2章 to


「うー。終っちゃった。全然酔ってない。」

「疲れてるときの飲みすぎはよくないですよ。片付けますから。テレビでも見ててください」


「でも、赤葦、指!」


「手袋すれば大丈夫です。バレー選手に洗い物なんてさせられません。」


「おれ、なんかしたい。」


「指を大切にしてください」


「うーん…」

ちょっとしょぼくれた木兎をよそにゴム手袋をはめて洗い物を始める赤葦

「洗い物じゃなければいいんでしょ!」

と言いながら停止した食洗機を開ける

「あついですよ!それ!」


突然大きな声を出した赤葦に驚き、思わず手を引っ込める木兎


悲しそうな顔で食洗機を睨み付ける木兎をみた赤葦が、ふきんをとって木兎に渡す

「俺が食洗機から出して水にさらした食器を拭いて、棚に入れてください。」

そういったとたん木兎の目が輝く

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