Baby love
第4章 近付けない。
N「なぁにヤってんだこの変態がぁーーーっ!!」
S「・・・・・え?」
楽屋の入り口で、今にも暴れ出しそうなニノを雅紀がおさえている。
A「にのちゃんっ、落ち着いて!」
O「大胆だなぁ、翔くん。」
N「楽屋で・・・信じらんない!!」
S「・・・・・・・・・・。」
状況を整理しよう。
パンツ一丁で潤を押し倒す寸前の俺。
逃げようとした潤の服は乱れ、瞳は潤んでいる。
どう見ても変質者と被害者だ!!
S「・・・違うっ!誤解だ!!」
N「なにが誤解だ現行犯だろ!!」
潤くん怖かったねぇ、とわざとらしい声で言ってニノが潤に抱きつく。
ナゼこんな事に・・・!!
A「翔ちゃん・・・」
S「雅紀!誤解なんだよ〜!!」
A「とりあえず・・・服着たら。」
笑いを堪えながら、雅紀が俺のズボンを拾う。
一方、全く笑いを堪えずにシャツを拾った智くん。
O「ボタン取れちゃってんじゃん。ふふ、翔くんせっかちだなぁ。」
S「違うって!!」
せっかちな男は嫌われるよ、と言ってそっとシャツを渡されて泣きそうになる。
S「だから誤解だーーーーーっ!!」
休憩の終わりを知らせに来たスタッフにもパンツ姿を引かれ、今、俺の社会的信用が真っ逆さまに地に落ちている。
最悪だ・・・
ズボンを履きながら、とりあえずもうパンツ一丁にはならないと強く誓った。