
FRIENDs -ars短編集-
第2章 1つの嫉妬 S×M
おまけ~櫻井翔バースデー小説~
Sサイド
「ただいまぁ~」
そんな可愛い声が聞こえてくる。
俺は久々のオフ。
そして今日は俺の誕生日。
この歳になると誕生日なんか
どうでもいいんだけど、俺にとっては
潤自身がプレゼント。
どんな高い物よりも嬉しい。
「おかえりー!」
こういう時に、料理を作って待っていれば
かっこいいんだろうけど。
到底そんなことは出来ない。
俺が料理をすると、結局潤に迷惑だから
最初からしないと決めている。
帰ってきてすぐ、料理に取りかかる潤に
俺は話しかけた。
「聞いて!あのね、
今日久しぶりに買い物したの!ほら!」
そう言って見せたのは今日買ったネックレス。
誕生日だし、と思って買った。
潤に言ったら驚くと思ったんだけど、
意外と反応が薄かった。
というより、焦っているようにも見える。
「潤?どうかした?」
そう話しかけても、否定するだけ。
料理が終わって、潤の作ってくれた
美味しいご飯を食べてるときも
潤の意識は違う方に向いてるようだった。
ネックレスを見せてからだ。
そんなにカッコ悪かったかな…
少し落ち込んだ。
でも、原因はすぐにわかった。
それは潤がお風呂に入っているとき。
潤のカバンからはみ出していた箱。
こっそり開けてみると、
俺が買ったネックレスと同じものだった。
俺はなんとか潤の機嫌を直す方法を考えて
1つの答えにたどり着いた。
潤がお風呂から上がってくる。
まだ深刻そうな顔をしたまま、俺の横に座る。
「あのね翔k「後ろ向いて、潤。」
潤は戸惑いながらも、素直に後ろを向いた。
俺は自分の首に付けていたネックレスを
潤の首に付け替えた。
「え…なんで…」
「潤のプレゼント、ちょうだい?」
潤は納得しない顔をしながら
カバンの方へ向かった。
俺に箱を渡して、ごめんと呟いた。
「なんでごめんなの?これ、俺のでしょ?」
「うん…でも…」
「で、それは潤のね?」
俺は潤の首元を指差す。
「え…?」
「おそろいだね?」
そう言うと、全てを悟ったのか
潤は泣きながら笑った。
そう、この笑顔が
俺にとっての1番のプレゼント。
プレゼントは確かに受け取ったよ。
特別で、1番大事なプレゼント。
*fin*
Sサイド
「ただいまぁ~」
そんな可愛い声が聞こえてくる。
俺は久々のオフ。
そして今日は俺の誕生日。
この歳になると誕生日なんか
どうでもいいんだけど、俺にとっては
潤自身がプレゼント。
どんな高い物よりも嬉しい。
「おかえりー!」
こういう時に、料理を作って待っていれば
かっこいいんだろうけど。
到底そんなことは出来ない。
俺が料理をすると、結局潤に迷惑だから
最初からしないと決めている。
帰ってきてすぐ、料理に取りかかる潤に
俺は話しかけた。
「聞いて!あのね、
今日久しぶりに買い物したの!ほら!」
そう言って見せたのは今日買ったネックレス。
誕生日だし、と思って買った。
潤に言ったら驚くと思ったんだけど、
意外と反応が薄かった。
というより、焦っているようにも見える。
「潤?どうかした?」
そう話しかけても、否定するだけ。
料理が終わって、潤の作ってくれた
美味しいご飯を食べてるときも
潤の意識は違う方に向いてるようだった。
ネックレスを見せてからだ。
そんなにカッコ悪かったかな…
少し落ち込んだ。
でも、原因はすぐにわかった。
それは潤がお風呂に入っているとき。
潤のカバンからはみ出していた箱。
こっそり開けてみると、
俺が買ったネックレスと同じものだった。
俺はなんとか潤の機嫌を直す方法を考えて
1つの答えにたどり着いた。
潤がお風呂から上がってくる。
まだ深刻そうな顔をしたまま、俺の横に座る。
「あのね翔k「後ろ向いて、潤。」
潤は戸惑いながらも、素直に後ろを向いた。
俺は自分の首に付けていたネックレスを
潤の首に付け替えた。
「え…なんで…」
「潤のプレゼント、ちょうだい?」
潤は納得しない顔をしながら
カバンの方へ向かった。
俺に箱を渡して、ごめんと呟いた。
「なんでごめんなの?これ、俺のでしょ?」
「うん…でも…」
「で、それは潤のね?」
俺は潤の首元を指差す。
「え…?」
「おそろいだね?」
そう言うと、全てを悟ったのか
潤は泣きながら笑った。
そう、この笑顔が
俺にとっての1番のプレゼント。
プレゼントは確かに受け取ったよ。
特別で、1番大事なプレゼント。
*fin*
